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訪れた理由:私がマレーシアを訪れた理由は大学が提供している留学プログラムを利用して、夏休みの1ヶ月間留学したからだ。もともと大学生時代に期間は関係なく留学をしてみたいという想いがあったのも大きいです。さらに、他の留学プログラムの行き先と異なり、先進国ではないというのも私の中で魅力に感じた点です。

 

素敵な出会い:期間中は留学先の大学の寮で過ごしました。寮自体が日本とは全く違う作りで、見るものすべてが新鮮でした。また、現地の大学生と同じ部屋で生活したため、彼らとは本当に仲良くなりました。私の拙い英語にも真摯に優しさを持って対応してくれ、楽しい時間を共有できました。1か月間同じ部屋で現地で困ったときは全て対応してくれた彼らには本当に感謝しています。そして、今でも連絡がいつでも取れる関係です。

 

美味しかった料理:マレーシアは、多民族国家です。マレー系が大部分を占めていますが、中国系、インド系といった人々が生活しています。宗教や生活習慣が異なる人々が生活しているからこそ、様々な料理を楽しむことができます。クアラルンプールを歩いていると、マレーシア料理、中華料理、インド料理が並んでいる風景が目に入ってきます。そんな中、特に印象的だった料理は朝ご飯で食べたローカル感たっぷりのマレーシア料理です。ショッピングモールのような場所では決して出せないような味を作り出していて、マレーシアという異国の地の、さらに深い奥の方にまで触れられたような感覚になりました。みなさんも敢えてローカル感たっぷりのお店に挑戦してみてください。

 

素敵な景色:夕方に寮から見るクアラルンプールの街の風景です。クアラルンプールというと、シンボルであるツインタワーが一番有名で、そこからはキラキラとした街並みを見ることができる。それに比べると、私が選ぶ景色は煌びやかではないと思う。しかし、煌びやかな夜景にはない日常性が私にとっては、とても好きだ。夕方にベランダに出て何気なく眺める景色、ただ、車や人が目の前を流れていっているだけなのに、懐かしさを感じる。そして、そこに日本では馴染みのないイスラム教のお祈りの時間を知らせる放送が聞こえてくる。それが私にまたマレーシアという地に居ることを再認識させる。そんな景色が私にとっては最も素敵だった。

 

あなたにとって旅とは:私にとって旅とは、知らないものを目の前で触れられる環境を作り出せる、そして自分自身をリセットできる魔法のようなものだ。現地での何気ない会話、何気ない景色、何気ない食事がすべて日本に居るときに経験するものとは、全く違うものとなる。そのような気づきを提供してくれ、自分自身の重荷を降ろしてくれるのが旅の大きな意義であるように思う。

マレーシア

藤野直人

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