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日本酒は幅広いからこそ色んな人の口に合います
八木酒造
八木宣樹さん
八木宣樹さんは創業明治10年から続く
八木酒造の代表を務めています。
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​interview 1 -----------------------------------------------------------------------------------
日本酒の良さは
色んな方に色んな飲み方を
提案できるところです
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〈八木さんの考える日本酒の良さは何ですか?〉

世界中にはいろいろなお酒が存在します。その中の一つに日本酒があると思います。

日本酒の良さは冷やしても、温めても、常温でも飲めるところだと考えています。日本には四季が存在し、時期に合わせていろいろな飲み方ができるところは日本酒の魅力だと考えています。

​もちろんウイスキーなども氷を入れたり、お湯で割ったりできるが、お酒単体を温めたり、冷やしたりできるのは珍しい。

そういう意味で、日本酒は色んな方に色んなの飲み方を提案できるお酒だと考えています。

​また日本酒は色んな料理に合います。日本酒にはさっぱりとしたものから濃厚なものまで幅広く存在するので、いろんな料理に合わせることが可能です。


 
​interview 2 ------------------------------------------------------------------------------------
〈日本酒を作るうえでの苦労は何ですか?〉
日本酒の難しいところは完成しないと味がわからないところです。同じ原料、同じ分量、同じ日数発酵させても違う味になってしまいます。

それが日本酒の怖さでもあり、面白さでもあります。菌の力を使って発酵させて、全く違うものを作ることはとても難しいことです。

菌の働き方は、気温や硬度によって変化します。そのためその辺を見極めて、極力同じように作らなければいけません。


日本酒は後からの味付けができません。手を加えられる部分は、発酵の期間を長くしたり、短くしたり、商品の温度を調整することくらいです。
そのため全く同じ味のお酒を作るのは、非常に困難です。
日本酒は完成するまで
味がわかりません。
それが怖さであり、
面白さでもあります
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​interview 3 ------------------------------------------------------------------------------------
日本酒は甘口から辛口まで
幅広いです
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〈日本酒を作るうえでのこだわりは何ですか?〉
お酒造りにはきれいな水が必要です。そのため、きれいな水が流れる地域では日本酒造りは盛んです。

近年、蔵元は急激に減っています。それは日本酒の消費量が減少しているからです。特に若者のアルコール離れが加速しています。

日本酒は甘口もあれば辛口もあるので、そのことが広まれば若者も飲みやすくなると考えています。

​日本酒は量をたくさん飲む必要はありません。日本酒の味を味わってほしいです。

若者でも、飲まずに手を取らない人が多くいるので、そのような方にアプローチしていくことが大切だと考えています。
​interview 4 ------------------------------------------------------------------------------------

今は、様々な機器の進化により、人によって違った趣味が多く存在しています。しかし、以前はお酒を飲むことしか楽しみがなかったのです。

今は特に飲酒運転やコロナウイルスにお酒は悪く働くので、まるでお酒が悪者のように考えられがちである。しかし、日本酒そのものが悪いわけではないことを知っていてほしいです。

​また以前のようにお酒を飲むのを楽しむ風潮が戻ってほしいと考えています。

〈若者に日本酒を飲んでもらうための工夫はありますか?〉

日本酒のアルコール度数は15度くらいであるのに対し、コンビニなどで販売している酎ハイは4度くらいです。

​アルコール度数の低いものから徐々に慣れていってもらった上で、日本酒に手をのばしていただきたいと考えています。

アルコール度数の低いものから徐々に慣れて日本酒に
手を伸ばしてもらいたいです
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​interview 5 ------------------------------------------------------------------------------------
私の酒造では、外国人向けに日本酒の味を変えることはありません
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〈近年、八木酒造のお酒が海外で人気です。その中で

外国人から受けの良いお酒になるために工夫していることはありますか?〉

正直、八木酒造では外国人の趣向に合わせていません。日本酒は昔からの製法で作られたものなので、味を変えてしまうと本来の日本酒から離れてしまうと考えています。

日本酒によって味が全く違います。その中で、味を外国人の趣向に合わせることはしていませんが、パッケージを、販売する国によって変えるなど工夫しています。

近年、日本食ブームが世界で広がっています。日本食が世界に広がっていき、日本食に合う日本酒も同時に広まっていきました。

​日本酒を造っている側としては、飲み方などを押し付けることはできません。正直、お酒によって最適と考えられる温度がありますが、最終的には飲み手に任せるしかないと思います。

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