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CHJ

2022.07

[書籍]

村岡慶輔(2021)”観光再生-サステイナブルな地域をつくる28のキーワード-”

・要旨

移動制限や、訪日観光客が99%減少した日本の観光業がこれからどのような観光スタイルを貫くのか。観光再生するためのヒントや実例が事細かに説明され紹介されている。DX化を進める観光地に観光客が求めているものとは何なのか。

・感想

新型コロナウイルスによって大きな影響を受けた観光業を今後どのように立て直していくのかが描かれていた。日本を中心に説明されていたが、他国でも適応できるのではないかと思った。


[英語論文]

・Kenny Roz(2021)”Analysis of Covid-19 impact on virtual hotel operation in Indonesia”, Social Science Journal,pp694-713

・要旨

インドネシアのオンライン予約ホテル運営に新型コロナウイルスがどれほど影響を与えたのかを定性的に分析している論文。新型コロナウイルスの感染拡大により、経済が閉鎖された。これにより、旅行客が減少し予約数が激減したことが分かった。

・感想

観光業で大きな打撃を受けたバリ島がどのようなホテル経営をしているのか気になっていたため知ることができてよかった。

[日本語論文]

松平功(2015)"インドネシア,バリ州における環境問題―廃棄物処理問題に焦点を当ててー"

・要旨

バリの廃棄物処理問題は真っ先に解決しなければならない最優先課題と言われている。その理由としては、野積による有毒ガスの発生及び野焼きの廃棄物焼却で排出される煙による大気汚染やダイオキシン汚染は、排ガスによるものよりも深刻であるからだ。また、人々の健康被害の可能性が危惧されるとともに、河川や海洋に生息する生物や生態系に悪影響を及ぼすのではないかと憂慮されているからである。

そこで、本論文では、2014年1月から2月にかけて、インドネシアのバリ州南部で実施した環境調査の結果に基づき、環境問題の中でも廃棄物処理問題(ごみ処理問題)について焦点を当てて、その現状から問題解決の糸口となる解決策についても考察している。

・感想

バリ島の環境問題は何度も聞いたことがあったが、いざ実際にどのくらいなのかは知らなかったため、今回の論文は非常に参考になった。特に、バリ島におけるプラスチックごみは重大な問題であり、CHJの活動の1つである「ビーチクリーン」を行っているのも納得できるような内容であった。

しかし、本論文は、2015年に発刊されたものであり現在の様子を上手く反映できていないようには感じた。政府の対策や人々の意識の変化、さらには新型コロナウイルス感染症の流行に伴う変化などが反映されていなかったため、現状バリ島における環境問題はどのようになっているのか益々気になった。


今年は、バリ島に行くことができるため実際に自分の眼で環境問題を見てみようと思う。

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