5月 日本語論文
サステイナブル マネジメント 第 2 巻第1号投稿論文 2002 年 3 月 30 日提出 受理
九里 徳泰
小林 裕和
この論文では、これまで環境経済学の分野で行われてきた環境の経済的な価値評価の手法を活用しつつ、「持続可能な観光」を実現するための、より総合的な評価法を検討し、「持 続可能な観光」をいかに実現するかを考察することを目的とする。これにより、次世代の 「持続可能な観光」を可能とする企業の意志決定、および政策の手助けとなる。観光を持続可能性のあるものとするには、とるべき政策の中身が重要である。実際の政策については観光地の個別の条件により異なるであろうが、その中でも普遍的な要素と構造がわかればより効率的な政策立案が可能となる。その入り口となる概念として 観光の価値評価のフィードバックプロセスを概念化した。市場原理に任せるのではなく、観光の各分野における企業の総合的な観光価値評価のフィードバックの実現により、エコシステムを考えた長期的な視野を持った外部不経済を内部化し、持続可能な発展を実現することは観光産業においては急務であるといえる。
CHJは今後、この論文にもある持続可能な観光を考えて活動を、展開しなくてはならない。
観光価値評価の知識は必要不可欠と感じた。
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