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CHJ

2022.1

更新日:2022年2月19日

<日本語論文>

企業価値経営に向けた日本企業の SDGs への取り組みと 今後の課題

―CSR、ESG との関連で―

青 木 崇 (2019)


今後、継続的な 取り組みとして SDGs を企業活動に定着できるかどうかが問われることになる。企業は SDGs を参照したうえで新たな事業戦略を策定し、企業価値創造や新たなビジネス機会創 出につなげられるかどうかが問われることになる。

SDGs の取り組みの定着に向けた企業の課題は目的の明確化と組織横断的な検討・体制 づくりである。複数の部署が意思疎通なく個別に取り組みを行っても意味がない。全社的 な SDGs と企業姿勢に対する共通理解、社内における SDGs の共通言語化を図ったうえで 取り組みに着手することが必要である。また、パフォーマンス評価による取り組みの改善 として、国連が想定している目標達成に貢献しているかどうかを把握し、研鑽していく必 要がある。

企業の SDGs への取り組みは緒に就いたばかりであり、ビジネス機会の獲得、企業価値 に反映させるには評価方法の検証が必要である。SDGs の取り組みは2030年の目標年まで の長期にわたって求められる。一過性の取り組みにすることなく、SDGs の視点から事業 活動と市場の課題を見つめ直しながら、SDGs を本業に組み込むことで持続的な企業競争 力の向上を図ることが期待される。そうした期待が経営者の肩にかかっており、社会に信 頼される企業の形成に向けて邁進していく必要がある。


CHJの方針もあるSDGsに関する論文を選んだ。様々な企業が様々な開発をしていく中で、SDGsは環境を守り、持続可能な社会を築くうえでとても重要な役割を果たすであろう。経営者だけでなく、労働者ひとりひとりがSDGsの理解と取り組みを行う必要があると思う。


<英語論文>

Travel Anxiety and Intentions to Travel Internationally: Implications of Travel Risk Perception

本稿では、文化的・心理的要因が、旅行リスクの認知、不安、海外旅行の意図に与える影響について調査している。調査は、オーストラリア人246名と外国人336名を対象に、文化的志向、性格、ライフスタイル、旅行動機、リスクと安全の認識、不安、旅行意向についてだ。パス分析を行なっている結果、両者とも旅行リスク知覚は文化的志向と心理学的要因の関数であり、不安は知覚したリスクの種類の関数であった。旅行不安の最も有意な予測因子として、テロリズムリスクと社会文化的リスクが浮上した。海外旅行への意向は、旅行不安レベルと知覚された安全性のレベルによって決定された。国際観光に関連する 本研究は、旅行リスク認識と旅行不安の間には強い関係があり、旅行意思決定に関する研究は、旅行リスク認識と旅行不安の間に強い関係があること。のこと示唆している。コロナ禍を経験してから旅行のリスク認識に関して考える機会が増え旅行への認識も前とは全く違う。また私たち日本人はテロへの不安感を抱くことが他の外国人の方よりも低いと考えるため海外に行く際日本が安全だからといって何も考えないことはよくないのだと思われる。これからも様々な論文を読むことが海外を知るきっかけになるのではないだろうか


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