2022.3
- CHJ
- 2022年3月20日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年3月22日
【英語論文】
Tour Guide Performance and Tourist Satisfaction: a Study of the Package Tours in Shanghai
Sougshan Huang,Cathy H. C. Hu, Andrew Chan, Journal of hhospitality & Tourism Research, October 19,2009
(要約)
本研究では、上海でのパッケージツアーにおいて、ツアーガイドのパフォーマンスと観光客の満足度との関係を検証している。観光客の満足度は、ガイドサービスへの満足度、ツアーサービスへの満足度、および全体的なツアー体験への満足度の3つの側面を含むように概念化されました。ツアーガイドのパフォーマンスは、ガイドサービスに対する観光客の満足度に有意な直接的な影響を与え、ツアーサービスおよびツアー体験の満足度に間接的な影響を与えることが判明しました。ガイドサービスへの満足度はツアーサービスの満足度にプラスの影響を与えたが、ツアー体験全体の満足度には直接的な影響は見られなかった。しかし、ガイドサービスへの満足度がツアーサービスへの満足度を媒介とするツアー体験の満足度に及ぼす間接的な影響は有意であった。
(感想)
ツアーガイドに関して私は参加したことがありません。そのためツアーガイド付きの旅行が旅行者の満足度に直接的な影響を与えるのかどうかが気になった。この論文で示唆されているようにツアーガイドのパフォーマンスは観光客への満足度に正の影響があるためにツアーガイドの腕はより求められているように感じた。自分たちで計画を立てていく旅行もいいが、ツアーガイドのような案内をしてくれる旅行も良いものであると感じた。
【日本語論文】
論文名:ヘリテージツーリズムと環境問題:インドネシア・バリ島の文化的景観をめぐって
著者:岩原 紘伊
年:2018
概要:
本稿では、インドネシアのバリ島の文化的景観を持続的に保つためにはどのような対策が必要かということについて言及されている。
感想:
私がこの記事を選んだ理由は、自分達が今年の夏から実際に行く予定のバリ島について知識を深めたかったからである。また、K10のみさきが勉で教えてくれた「国際観光論」に通じる話もあると感じたのでこの記事に興味を持った。この記事を通して、2012 年にバリ島の「スバック・システム」と呼ばれる寺院や棚田を含む景観が世界文化遺産に登録されたことを知った。しかし、観光客が増えることによりバリ島に暮らす人々は環境問題を一層意識しなければいけなくなった。この事実を知り、栗田ゼミでも例年行っていたビーチクリーンの活動と繫がっていることを感じた。観光とは、客引きをして経済を豊かにするのも大切だが、それ以上に維持することの方が大切なのではないかと感じた。なので、バリ島に限った話ではないが、自分が観光客になる時はその土地の景観を維持する為に責任を持って観光するべきであると改めて感じた。
【書籍】
書籍名:『神々の村、バリ島ウブドの誘惑』
著者:産業編集センター
要約
“ウブドは神々が宿る村である。”
人と神とが限りなく近づく場所と言われており、また、旅人の心をとらえて離さない誘惑に満ちた楽園でもある“ウブド”。そこには、色彩豊かな風景や魅力的なバリダンスは勿論のこと、風が心地よいカフェテラス、心づくしの民芸品、豊潤な果物、そして人々の優しい笑顔とバリ島の持つ文化の素晴らしさがこの本に集約している。
そして、バリ島中部の小さな村“ウブド”に溢れる様々な誘惑を豊富な写真で紹介されている。
“ウブド”を訪問する方や訪問しようと考えている方、そして一度訪れたことがある方へぜひお勧めしたい1冊となっている。
感想
バリ島に関する本といえば、どうしてもビーチやショッピングといった、私欲を満たされる情報が満載されているものが多い。実際、それだけでも満足できてしまうだろう。ただ、そういった本にはバリ島本来のもつ文化の素晴らしさや美しさが欠けているように感じている。その中でも、本書は“ウブド”というバリ島の小さな島について、現地の視点からバリ島のマニアックな良さや少しディープな魅力を伝えている。こういった本は滅多にないと思われる。
少し文字が小さくて読みづらい部分もあるかもしれないが、それ以上に写真の美しさが際立っており、まるでそこにいるかのような錯覚を覚えてしまう。自分もバリ島に行く機会があるのなら、ぜひこの本も一緒に持っていきたい、そう思わせるほど素敵な一冊だった。
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